今日の記事は、かつて引っ越し前のブログにあった『今日のお題』に乗っかって書いたものです。
『もし5年前の自分に手紙を書くなら…』というお題でした。
当時離婚して5年目だったこともあり、5年前の離婚したてホヤホヤの自分に向けて手紙を書きました。
過去ブログとの統合にあたりこの記事も移行するかどうか迷ったのですが(何せドン引きするレベルの暗い話なもんで…w)。
この『5年前の自分への手紙』は今改めて読んでみても涙が出てくるんですが、落ち着いた後にはすごく心が軽くなっていたので不思議に感じました。
今から10年後にももう一度読みたいし、今同じような状況で苦しんでいる人にも読んで少しでも希望をもってもらいたいので移行&公開することにしました。
ちょっと調べてみたんですが、自分に手紙を書くことを『コンパッショネイト・レター・ライティング』と言うらしいですね。
自分自身に思いやりを向け慈しむことを『セルフ・コンパッション』というそうで、この時の私はそういった効果があることを知らずに手紙を書いていたことになります。
すっかり立ち直った今読んでも涙が止まらなくなる、ということは、自分自身に優しくあることがいかに大切かということを思い知らされます。
今、ブログの引っ越し作業をしているのは2022年1月27日なんですが、この記事は手紙を書いた日付(2011年8月5日)のままで公開させてもらいます。
人生で一番辛い時期を過ごしている5年前の私へ
5年前といえば…。
入退院を繰り返す1歳の子供を抱えて、途方に暮れながら離婚したばかりの頃ですよね。
入居してたった9ヶ月の我が家の売却をどうするか。
売却できたとして、マイホーム処分による負債や、
主人の今までのカードローンの補填金にどう決着をつけるか。
主人の浮気相手を訴えるかどうか。
持病が安定しなくて、
保育園に入れられない子供をかかえて
自分の仕事はどうするのか。
そして何よりも、
心身のバランスを崩した自分がどうなるのか…。
苦労知らずで世間知らずな私にとって全てが初めてのことだらけで、不安と恐怖で押しつぶされそうで…。
子供が寝静まった夜、よく子供の寝顔を見ながら泣いていたのを思い出します。
そして、結婚をこんな形で終わらせてしまって、自分の至らなさと子供への罪悪感で自分を責めて責めて責めまくっている頃だと思います。
でもどうか、それを早くやめてくれるようお願いします。
自分を責め続けたり、寝ている子供に謝り続けるのは、一刻も早くやめてもらいたいです。
今の私なら分かりますし受け入れられもしますが、あなたにはまだそんな心の余裕はないかもしれません。(でもちょっとだけ耳を傾けてみてください。)
結婚した時は2人で同じ方向を見て同じ道を歩いていても、時が経つにつれ違う方向が気になり進む道が分かれてしまうこともあります。
あなたの夫(つまり私の元夫)は、あなたや子供とは違う道を、新たに出会った女性と歩むことを選んだのであって、それは誰にも止めることはできません。
だからといってあなたの道は行き止まりになった訳ではなく、これから先もずっと続いていき、子供と一緒に歩んでいきます。
何年もかかりますが、いつか離婚の現実を受け入れて自分の人生(あなたの道)を心穏やかに生きられるようになりますので。
必ず絶対にそうなりますので、どうか安心してください。
そして、いろんな方が助けの手を差し伸べてくださいますが、どうかもっとみんなに甘えてください。
今のあなたは「何でも自分でやらなければ!」な人だけれど、それを続けていると、その内体を壊しますので(経験者は語る・笑)、もっと人に助けを求めて甘えてください。
「欲しいものは欲しい」、「やりたいことはやりたい」、逆に「やりたくないことはやりたくない」と堂々と宣言して、差し出された人様の厚意は、遠慮なく受け取ってください。
あなたは「受け取る事」がとても苦手なので、少々図々しくなるくらいで丁度いいかもしれません(笑)。
無事大人になるまで生きて育ってくれるのかと心配していた子供も、今では小学1年生になりました。
あなたも、自分のやりたいことを自分の思い通りにやりながら、自分の足でしっかり立ってちゃんと自活できています。
5年後のあなたはとても幸せです。
離婚してよかったと心から思っています。
離婚したから幸せになれたのか、
絶対に幸せになりたい!と望んで、
意図的に努力してきたから幸せになれたのか、
どっちなのか、正直、今でも分かりません。
でも5年前には考えられない位強くなれたし、人間的にも成長できました。
心から信頼できるお友達もたくさんいます。
もし離婚の決断をしないままだったら、今も夫のカードローンと彼女さんのプレッシャーで悩み多き生活をしていたと思います。
私は今、とても自由です。
離婚という決断をしたからこその幸せが、今ここにあります。
だから、あなたは絶対に大丈夫なんです。
今のあなたはあなたのことが大嫌いかもしれませんが、5年後の私はあなたのことが大好きです。
辛すぎて、でも辛い顔を誰にも見せたくなくて、子供が寝てからこっそり一人で泣いている時、独りぼっちで心細い想いをしていることでしょう。
あなたには見えていないかもしれませんが、今の私がいつもあなたに寄り添って「大丈夫。大丈夫♪」と背中をさすっています。
あなたのことをとても愛おしく、大切に想っています。
絶対に何があっても大丈夫だし、絶対に独りぼっちではないので、それだけは忘れないで…。
(手紙、ここまで)
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今離婚したばかりで、たまたま読んで下さる方もおられるかもしれません。
離婚はしないまでも、家族関係や人間関係に悩んでいる方もおられるかもしれません。
人はみんな心の奥底でつながっています。
私が昔の私を絶対大丈夫だからと暖かく見守り応援しているように、今まさに辛い思いをしているあなたのことも陰ながら応援しています。
コメントありがとうございます!
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