こどもと歩く大阪散歩ノート

先日、10歳の女の子が自宅で亡くなるという、とても悲しい事件がありましたが、家庭がうまく機能しない場合の、親と学校と児童相談所の連携の取り方について、ニュースで色々と取り沙汰されています。

テレビや新聞上では、学校や児童相談所が非難の矢面に立たされていますが、子供を安心できる環境で愛情をもって育てるのは、本来、親の務めなんですけどね…

あと、今までの考え方やシステムでは通用しなくなってきていることを考えて、学校や児童相談所(特に児童相談所)の在り方を、時代に合わせて変化させていくことが必要なんでしょうけど…

こういったニュースを見る度、このままではいけないと思いつつ、誰が音頭をとって、何からどう手をつければいいのか全く分からなくて、毎度毎度、悲しく悔しい思いをしています。

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児童相談所は迷惑で危険だから地域に不要な施設なのか?

で、「児童相談所」といえば、東京・南青山の児童相談所建設を巡る騒動。全国的な関心を集めて、その後すっかり忘れられた感がありますが、その後どうなってるんでしょうね…。

と思っていたら、今年2019年8月に着工し、21年4月の開設、というニュースがネットで配信されていました。

住民説明会での、一部の方の忌憚のない意見が注目され、世間の方々から色んなご意見が寄せられていたようですが、当初の予定通り南青山に作られるのですね。

実は、今から丁度2年前の今頃、大阪でも児童相談所(大阪での呼称は「こども相談センター」)の、建設反対運動が起こりました。

その際、南青山ほど露骨で辛辣ではありませんでしたが、ほぼ同じようなニュアンスの反対理由があがり、最終、住民の方からの同意が得られず、大阪の事例では建設中止となりました。

つまり、大阪での話し合いの際にも、南青山と同じく「地価が下がる」「治安の悪化が心配」などという意見が出た、ということです。

世間では南青山の方々(もしくは「住民を装うプロの方々?」)を責めていますが、児童相談所は「地価を下げる」「治安が悪化する」やっかいな箱物だというお考えの方は、南青山に限らず、どこにでも一定数いらっしゃるんだなと思いました。

でも私は、「建設に反対している人 = 悪い人」とか、逆に「児童相談所に行く人 = 地域の治安を悪化させる人」いう、単純な構図ではないと思っています。

おそらく、ただ単に「よく知られていない」か「誤解している人がいる」かのどちらかで、事情が分かれば、きっと温かい目で児童相談所を見てくれる人が増えるのではないかと期待しています。

そこで今日は、前置きが妙に長かったですが、「児童相談所(こども相談センター)」についてのお話を、取り上げてみようと思います。

…といっても、りんママは大阪の人間なので、東京のお話というよりも、大阪のこども相談センター建設のお話が中心になります。

まず「大阪での2年前の事例のおさらい」「建設断念後土地を探した結果に見つけた場所」、そして最後に「私自身が児童相談所にお世話になった話」という順でお話を進めていきたいと思います。

そうなのです…。実はわたくし、児童相談所にお世話になったことがあるんです(母親の立場としてです)。

「児童相談所に出入り経験のある母」と聞いた方は、私に対して、どんな風に思われたでしょうか?

「児相の職員や我が子相手に大暴れするオカン」と思われたでしょうか?それとも「紀ノ国屋でネギを買うのも必死な、気の毒な貧民」と思われたでしょうか?

どういう理由で児相のお世話になったのか、は最後まで引っ張るとして(笑)、実際に経験した者として、体験談をシェアさせていただくことで、児童相談所は危険な施設であるという誤解を、少しでも取り払うお手伝いができれば嬉しく思います。

大阪で起こった児童相談所開設断念について

そこで、まずは2016年12月に起こった「大阪・北部こども相談センター」開設計画撤回の顛末について、簡単におさらいをしておきたいと思います。

【ニュース引用元】「なんで、ここなんや!」タワマン住民反発、児童相談所は〝迷惑施設〟か…大阪市の設置計画撤退の裏事情

大阪市北区に、某タワーマンションがあるのですが、そこには元々、大阪市が区分所有する高齢者用施設「大阪市立いきいきエイジングセンター」がありました。

が、事業仕分けにより閉鎖となり、その跡地(空きフロア・大阪市が区分所有)に、「北部こども相談センター」を開設しようという計画が持ち上がりました。

ところが、住民説明会などで理解が得られず、マンション全360戸中、反対235件、賛成17件、割合にして、反対9割という結果が出て反対多数となり、市長が開設を断念しました。

大阪の場合、自分たちの資産であるマンションに児童相談所が入ってくるという計画ですから、近所の土地に児童相談所の建設計画が持ち上がった南青山とでは、インパクトが違いますし、反対する人がいて当然かなと思うのですが…

それに、大阪の場合は、南青山とは少し違っていて、決して上から目線で児相を拒否した人ばかりではなかったんですよね。

それでもやはり、大阪でも、「児相は迷惑施設」とか「地価が下がる」とか「治安の悪化が心配」とかいう人達がおられたのは、事実なんです。

ただこれは、児童相談所についてよく知らない住民の皆さんへの説明不足や、住民と理解しあおうという行政の努力不足が大きかったと思います。

大阪の場合は、当初、反対より賛成の方が多く、ニュースなどでも、建設がけっこう好意的に受け取られていたと聞いています。

それなのに、住民説明会の際、説明すべきところをうやむやにしたり、そもそも説明していなかったり、という不誠実な対応があり、話し合いが進むにつれ、どんどん、住民と市の関係が悪くなっていったんです。

結果として、「地価が下がる」とか「治安が悪くなる」という、ネガティブでインパクトのある意見の方が、どんどん増えていくことになりました。

世の中、いい噂よりも、悪い噂の方が早く知れ渡りますし、行政がちんたらしている間に、住民の間に不安が広まってしまっても当然だと思います。

今の南青山もそうですが、「どうしてわざわざ大阪の一等地(南森町)に高いお金をかけてつくるのか」「どうしてその広さでないとダメなのか」、「そもそも児相というのはどういう場所なのか、どうして森ノ宮に既にあるものを南森町にも作るのか」、大阪でも結局、納得のいく説明がされませんでした。

この「住民と行政の関係が悪化していく」流れって、今の南青山と全く同じだし、先日、京都であった救護施設の説明会ともほぼ同じ流れですよね。

施設の必要性を説くなら、行政は住民との対話のプロセスについて、もうちょっと学習しないといけないし、スピード感や当事者感が全然足りてないと思います。

反対された結果、大阪の北部こども相談センター建設計画はどうなったのか。

今後の東京の参考にもなると思うので、大阪で、その後どうなったのかお話したいと思います(先に言ってしまうと、今のところ「一応ハッピーエンド」なお話です)。

【情報引用元】(仮称)北部こども相談センターの設置候補地について(平成29年3月3日)

北区南森町のタワマンで開設却下になってから、その後の紆余曲折を経て、東淀川区淡路にある「旧・大阪市立西淡路小学校分校」という場所に決まりました。

この場所は元々候補地の一つにあがっていたのですが、広さ的に条件に合わず、最終的に候補地から除外された場所ですが、再検討の結果、淡路に決まりました。

当初予想していたよりも狭い敷地にはなったようですが、一番の注目は「地元の方々が児童相談所の建設に賛成してくださっている」というところです。

「地元の方々」といっても、全員ではないんでしょうけど、区長や議員、地元団体や自治会長さんが中心となって、「どうぞいらっしゃい♪」と言って下さっています。

元あった学校の旧校舎は解体して、一から建物を作らないといけないので、コストも時間も予定より大幅にかかるみたいなのですが、平成32年度中の開設を目標に、計画が進められています。

【情報引用元】児童相談所を旧小学校分校に タワーマン内設置を断念 大阪市

ちなみに、当初予定の南森町で作れていたら、改装費8億2700万円をかけて、平成30年度(今年やんか!)に開設予定でしたが、新計画の淡路では、旧校舎解体&新規建設する場合、総工費約14~15億円をかけて、平成32年度中の開設が目標です。

(この値段を見たら、南青山の総工費100億円の内訳が激しく知りたくなり、ググってみましたらましたら、土地取得費70億円、建設費30億円だそうです。やっぱり東京は土地が高いですね(驚))

もし南森町で反対にあわなかったら、淡路で作る約半分のコストで今年か来年には開設されていたのに、コストを倍かけて、開設まであと2年もかかることになるけど、これはもう致し方ないですね。

ちなみに、開設却下になったタワマンの「いきいきエイジングセンター」の跡地ですが、2018年秋の時点でも空きのままで、一般競争入札3回を経て、いまだ買い手が決まっていません。

「(住民さん曰く)迷惑施設」の入居を阻止できたから満足なんだろうけど、結果的に、巨大なマンションの1~3階部分が何年もゴーストタウンのままなのは、住民さんたちは納得しているのだろうか…。

これはもう、価値観の問題だから、外野の私が考えても仕方がないんでしょうけど、「児童相談所という迷惑施設が入る位ならゴーストタウンのままでよし!」というスタンスなんでしょうね。

土地柄や考え方の違いは、もう致し方ないことなので、「児相ができたら地価が下がる」という人の住む南森町ではなく、「どうぞ、いらっしゃい♪」と言ってくれる人たちの住む、大阪らしい街・淡路に決まって、本当によかったと思います。

(重ねて言いますが、児相の完成が遅れるのは、タワマンの住民の皆さんのせいだけではなく、行政の「説明不足」と「建設ありきの上から目線」が元凶だと私は思っています。大阪市北区の方で、お気を悪くされた方がおられたら、ごめんなさい。)

淡路は、このブログでは、よく阪急淡路の高架工事や、橋の撤去などでブログネタとして取り上げさせてもらっている場所です。

大阪の一等地ではないけど、相談センターができたら、地域の皆さんで温かく見守ってもらえそうな、いかにも大阪らしい人情味あふれる雰囲気の場所です。

なので、南青山の児童相談所は建設に着手するみたいですが、私はできれば別の場所を見つけてもらいたかったです。

東京ほどの都会で代替地を見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、廃校になった学校や、使われていない施設など、敷地は多少狭くなっても、ふさわしい場所が探せばあるはずです。

ちなみに、現在大阪の中心地にある「こども相談センター」も、元は「大阪市立労働会館」という結婚式場があったビルの中を全面改装して作られたものです。

東京には、何代も前から住みつづけている、正義感が強くて人情味にあふれた江戸っ子気質の方がたくさんいらっしゃいますし、もっと暖かい目で、地域全体で子供たちを見守ってくれる場所を見つけてほしかったです。

私の経験から言って、やはり児童相談所への出入りの際には、多少人目が気になるのが正直なところです。

面談でセンターに行くたびに、南青山のセレブに「児相に出入りしてるわ、この人」と、冷たい目でジロジロみられるのはちょっと辛いですからね…。

ブランドものに身を包んで必死で一等地にしがみ付く、セレブになろうと奮闘中の成金が住む町ではなく、暖かいまなざしで「人」を見てくれる場所に、児童相談所はあってほしいなと、個人的には思いました。

私が児童相談所にお世話になった話

ここから先は、今話題のニュースとは関係なく、私の個人的な体験談です。

長くなりますが、お時間のある方は、よければどうぞこのままお付き合いいただければと思います。

なお、個人情報の観点から、「細かい時系列の説明」や「出来事の詳細」は、省いたり多少ニュアンスを変えていることをご了承ください。

うちのチビは、小さな頃はいつもニコニコ笑顔で、お友達と運動場や公園で遊ぶのが大好きな子でした。

ところが小学校に入ってから色々なことがあり、精神的に不安定になっていきました。

手を洗いはじめたらそればっかりになったり、一つ気になることができたらそこにこだわって抜け出せなくなったり・・・

さっきまで普通に会話ができていたと思ったら、突然全く喋れなくなったり、体が固まって動かなくなることも増えてきました。

本人と話し合っても、原因は分からないと言いますが、日に日に表情が暗く険しくなっていくチビが心配で、病院や学校に相談する日が続きました。

その後、学校から児童相談所を紹介していただいて、担当の方が子供と一緒に遊んだりお話したり、「WISC-IV (ウィスク・フォー)」という知能検査をしていただいたりして、結果、発達の凹凸があると分かりました。

実は、活発で明るい子、といいつつも、赤ちゃんの頃から「あれっ?」と思うことが多い子育てで、健診の度に相談したり、保育園の先生に「うちの子、大丈夫でしょうか?」と相談したりしていました。

(が、どこで相談しても「全然大丈夫♪」と太鼓判を貰っていましたwww)

なので、相談は今に始まったわけではないという感じだったので、「こんどこそ何かあるだろうな」という、なんとなくの予感(というか覚悟)はありました。

「WISC-IV」では、子供の得意なことと、不得意なことが、4つの分野の面から数値(IQ)として分かります。

お話したり遊んだりしている中で相談員さんがチビに持った印象は、マイペースだけど、とても頑張り屋さんで完璧主義という面。

テストから浮き彫りになったのは、「4分野それぞれの点数に差がありすぎて、できることとできないことの差が激しすぎる」という面。

総合的にみて、完全主義な性格と、思うように体が動かない事の間で、自分自身への葛藤やもどかしさが大きく、そのストレスから色々な症状がでているのでは、という見立てでした。

(児童相談所は「診断」はしないので、小学校の時点では「発達に凹凸がある子供」とか「出来る事と出来ない事の差が激しくてストレスを感じやすい子供」という表現を使っていました。

後々になって、改めて病院の児童精神科で再度検査をして、広汎性発達障害「自閉症スペクトラム・受動型」で、二次障害として「強迫性障害」が出たため、学校への通学が困難になっている、と分かりました。)

児童相談所での検査の話に戻ると、覚悟はしていましたが、実際に検査結果が出た時は究極的に凹みました。

というのは、今後大人になった時、社会で一番必要になるであろう「コミュニケーション」に苦手分野が集中していたからです。

我慢しようと頑張っても涙が勝手に出て止まりませんでしたが、そんな私に、相談員さんは寄り添って、一生懸命「希望」を伝えて励ましてくださいました。

伸ばしてあげたい所(得意な分野)を教えていただいたり、苦手なところや助けが必要な所を上げていただいて、対策を教えていただいたり…

効果的な指示の出し方や声のかけ方、クールダウン・スペースや安全地帯の必要性や、親自身も休憩や息抜きをする必要があること、自分の子育てを責めないこと、ほかにも、色々と教えていただきました。

最後の面談では、学校の担任の先生も一緒に来てくださって、家庭と学校、学校カウンセラーで連携しながら、体の症状については、かかりつけの小児科を定期的に受診し、その結果も家庭・学校・カウンセラーで共有する、という連携の仕組みづくりをするお手伝いをしていただき、児童相談所での相談は終了しました。

今話題になっている虐待死を防げない問題は、親、児童相談所、学校の連携が取れていないことが原因の一つとしてありますが、私の事例では、この連携づくりがうまくいったと言えます。

(虐待死の場合、一番ちゃんとしていないといけない親が、学校や行政とかかわろうとしないので、連携のしようがないのが悲しいところです。また、そんな親に対して、何の権限も強制力も持たない児童相談所の在り方や仕組みも問題なのですが…。)

話はそれましたが、その後、小学校では、毎年丁寧な引継ぎをしていただいて、一時期学校への行き渋りや五月雨登校の時期もありましたが、無事小学校を卒業し、たくさんのお友達と一緒に地元の中学校に入学しました。

その後中学校でうまくいかず、残念ながら現状、不登校となってしまっているのですが、もし児童相談所や学校カウンセリングの先生が介入してくださらなかったら、小学校の時点で不登校になっていたと思っています。

児童相談所の先生が、小学校の先生にチビのことを説明してくださるまでは、小学校では「神経質で、打たれ弱くて、物の例えが通じなくて、どんくさい子(笑)」としか思われていなかったんですよね。

言葉は悪いんですが、学校になめられていたというか、軽く見られていたというのが正直なところで、家庭側から何をお願いしても返事だけはよくて、何の対処もしてもらえないというのが小学校での最初の数年間で、親子ともども悲しい思いをすることが多かったです。

それが、児童相談所が介入してくださることで、「どんくさくて察しが悪いのに音とか匂いにはやたら敏感な子供」から「コミュニケーションに困りごとをかかえ、感覚過敏によりストレスをためやすい子供」へと、即座に学校の目や態度が変わりました。

ちなみに、私がこども相談センターの初回面談日の予約が取れたのは、最初に予約してから2か月も後のことでしたが、予約を取ってくれた小学校の先生によると「これでも早くてラッキー」だと言われました。

後に受診した病院の児童精神科の初回予約日も、最初に予約の電話をしてから2か月半待ちでしたが、今現在はもっと予約待ち期間が長くなっていると聞きました。

それだけ、児童相談所や児童の心を扱う病院は今、人手や場所(施設)の不足で大変なことになっているということなんですね。

そんなお忙しい中でも、とても丁寧に親身になって対応してくださった、児童相談所の先生には、とても感謝しています。一生忘れられない2か月間でした。

以上が、私の児童相談所での体験談です。

私の場合のように、発達の悩みや、子育てのアドバイス、学校に対して専門的な立場からの見解を伝えて親との仲立ちをしてくれる、という役目も、あまり知られていませんが、実は児童相談所の担当で、虐待や非行への介入だけが児童相談所のお仕事ではないんですね。

南青山や、大阪での反対運動から考えるに、児童相談所は「子育ての困りごと全般を取り扱っている」という部分が、あまり世間では知られていないのかなと思いました。

児童相談所の役割は思っている以上に多種多様

先ほど私の体験談のところでもお話しましたように、児童相談所というのは、「子育ての困りごとや相談事を総合的に取り扱う施設」で、誰しもがお世話になる可能性のある場所です。

世間で話題になっている、児童虐待や青少年の非行だけでなく、子育ての悩みや、発達の相談、不登校など、取り扱う内容は多岐にわたります。

我が家の場合は、発達相談と検査、そして、その検査結果を踏まえての子育てアドバイス、発達障害に理解のない(経験が少ない)学校との仲立ちに入っていただきました。

子供が嫌がっているので今は行ってませんが、もしかしたら今後、不登校児のカウンセリングやトレーニングなどで、再度お世話になる可能性もあります。

児童相談所は、虐待や暴力、非行などの分野でばかり注目を浴びがちですが、実は、子供の発達の相談や、子育てに悩むお母さんの相談場所でもあるのですが、その実情を知る方は意外に少ないんだなと、最近気づいた次第です。

皆さんも、子育てに困難を感じたら、児童相談所や地域の保健センターに気軽に相談してみてください。(最初、行政に相談するまでなかなか勇気が出なかった私が言うのもおかしいですがw)

子育ては人それぞれ悩み事が違うので、なかなか1つの答えが出ないものですし、相談したからといってすべてが解決するわけではありません。

それに、相談したけど相性が悪くてイマイチだった、という結果に終わり、あまり恩恵を受けたと感じられなかった人もいるでしょう。(実際、児童相談所で嫌な思いをしたことのある方もいらっしゃると思います。)

でも、たとえ結果が伴わなくても、子育てのエキスパートと繋がっていられる安心感は、核家族化が進む日本にあって、子育てに悩む親御さんの心の支えになってくれるだろうと思います。

何も困っていない時には、その存在やありがたみがイマイチ実感できないのですが、子育てに究極的に困ったときに、心強い味方になってくれるのが、「児童相談所(こども相談センター)」です。

今、児童虐待などの問題も、年々、悲しい事件が増えていくのに、打つ手なしという残念な状況が続いていて、大阪での幼い兄弟の餓死、東京・練馬での反省文を書かされていた女の子の死、その他、ニュースに出ないまでも、辛い事件が沢山あります。

子育てで困りごとを抱えている人は、どんどん増えていますし、その困りごとの内容も、どんどん多様化しています。

児童相談所は、人員も設備も不足している分野ですので、今後、規模を大きくして新築・移転する事例は、今後、ほかの地域でも起こるかもしれません。

まぁ、箱ものをつくって、人員をふやしたからといって、虐待による子供の死を防げるかというと、今の制度や仕組みでは、正直、なかなか難しいかなと思うのですが、人手不足で初動が遅れるのは避けられると思うのです。

とにかく、職員さん一人あたりが抱える案件が多すぎて、なかなか予約が取れなくて、相談までこぎつけるのに何か月もかかるのが、今の児童相談所なんです。(先ほど体験談でもお話しましたとおり、初回面談までの待ち時間が2か月で「早くてよかったね」と言われる状態です。)

世間の皆さまはそれぞれ、色々なお考えをお持ちかと思いますので、児童相談所に対してどういう印象を持つかも、また人それぞれかと思います。

ただ、私の勝手な想いなのですが、もし可能であれば、出来る範囲で結構ですので、もし児童相談所の建設計画がお近くで持ち上がったら、いきなり「迷惑施設!」などと声を荒げずに、どうしてそこに施設が必要なのか、本当に入用な建物なのか、検討だけでもお願いできれば嬉しく思います。

最後にお礼

皆さまあまり実感はないかもですが、直接児童相談所に関わっていない方々も、実は、仕事をして税金を納めたりお買い物をしたりという、普段の何気ない生活を送って下さっているだけで、お金やモノが循環し、子供の福祉に役立っています。

つまりは、全く意識はしておられなくても、皆様がこの世に存在しておられること自体が、既に社会貢献であり、知らない間に誰かを助けていることになります。

南青山や大阪で「迷惑施設!」と反対していた方も、箱ものの建設には反対していても、それぞれが自分の生活をされていること自体、広い視点で見ると、児童相談所の運営に貢献してくださっている方々だとみることができます。

私の子供や、私自身も、まだお会いしたことのない皆さまのおかげで、専門家の検査を受けたり、助言をいただいたり、学校との情報共有をしていただくことができました。

本当にありがたいことだなと思っていますし、皆さまの貴重な税金や善意に助けていただいたと自覚していて、大変身の引き締まる思いでおります。

今後、一生懸命コツコツ働いて、微力ですがご恩返ししていきたいと思っています。

子育てに困りごとを抱えた人がサポートを受け、今は困りごとを抱えていない人がそれを間接的に支える、そして、自分の問題が解決したら今度は人を支える側に回る…、この循環がどんどん続く社会が、これからも続いてほしいなと思っています。

どうしても体験談だけじゃなく、お礼の気持ちまで言いたかったので、ものすごく長い記事になってしまい、すみませんでしたm(_._)m

最後まで読んでくださった方がおられましたら、心よりお礼を申し上げます。どうもありがとうございました(^o^)

最後まで読んで下さりありがとうございます。 この記事が何かのお役に立てたら幸いです!
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  1. 児童相談所って、名前は知ってますが、何をする場所かとか全く知りませんでした。
    何事もそうですが、自分は関係ないって思ったところに、意外にお世話になるもんなんですよね。

    • たたとあ さん、こんばんは♪

      >児童相談所って、名前は知ってますが、何をする場所かとか全く知りませんでした。

      ですよね。
      普通そうだと思います。

      私は、チビが小さい頃から怪しかった(?)ので
      いざという時相談できる場所とか
      あらかじめ下調べしておいたので
      軽くは知っていたのですが
      関わりがなくて知らない人が殆どだと思います。

      >何事もそうですが、自分は関係ないって思ったところに、意外にお世話になるもんなんですよね。

      そうなんですよね。
      私も、区役所に相談することはあっても
      児童相談所までは想定していませんでした。

      私は離婚の時、裁判所も行ってるので
      「意外な場所にお世話になった話」とか
      「普通なら絶対ありえへん話」とか
      シリーズ化してみようかな…www

  2. 児童相談所がらみのニュース、最近目にするのですが、いまいちどういう役割を担っているのかは、なかなかわからないです。。

    >何の権限も強制力も持たない児童相談所の在り方や仕組み
    ・・・うーんなるほど、そういうことであるとすると、今回の事件に関しては、実の親が自分の娘について来ていて、ものすごい剣幕でまくしたてられたら、どうしようもなくなっちゃうのかとも思います。。

    おそらくは、りんママさんのケースのように、うまく機能してる場面も多いのでしょうけど・・・、それにしても2ヶ月待ちの状態・・・、スタッフさんとか施設とか、足りないんですね。。

    大阪のケースのように、自分たちが住んでいる同じ建物に入居となったら、もし私がソコの住人だったら、反対するかもしれないです。。なんだか落ち着いた自分たちの生活ができなくなりそうで・・・。。
    そうでなければ、テナントさんが入居するビルなら、たぶん反対はしないのでしょうけど。。
    ・・・やっぱりまずは、自分たちのコト、考えちゃいますよね(*_*)

    実は、娘のクラスでも、昨年秋から、突如不登校になってしまった子がいます。理由がまったくわからず。。。
    今回拝見して、その子の母親に学校から、児童相談所の紹介とかがあったのかなぁ~と思ってしまいました。。
    相談できるんですね。。受付までに時間がかかるかもしれないにしても。。
    ただ娘のクラスでは、今いる児童たちに対してのケアも、なんだかタイヘンそうな印象です。。

    • コスモ さん、こんばんは。

      そう、役割がいまいち分からないんですよね。
      おそらく職員さんたちも、時代に合わない
      仕組みとか立ち位置とかに縛られて
      思うように動けないでいるんだろうと予想しています。

      今ニュースになってる女の子さんの場合も
      品のいい公務員さんや、接客とか営業とかで
      ややこしい人の相手をしたことのない学校の先生が
      対応するレベルを超えてるなと思ったります。

      まだ発達の相談だから2か月も待てますが
      虐待とかは待ったなしの問題なので
      増員とか、増床とか、法律の整備とか
      なんとか急いで進めて欲しいです。

      >なんだか落ち着いた自分たちの生活ができなくなりそうで・・・。。

      そうなんです。実はそこも当時問題になりました。
      住民とテナントの出入り口が同じというのが
      すごく問題になったんですよね。

      大阪市が、出入り口を別にするという譲歩案を
      出した時にはすでに反対する人の方が多くなっていました。
      「最初から別にしとけよ!というか、別にしたからといって
      解決するって話でもないけどね」という感じなんですが
      なかなかお役人さんはそういうのが分からないみたいです。

      >昨年秋から、突如不登校になってしまった子がいます。

      ここに詳細書いていいのか分からないので
      多少ぼやかした書き方をしてしまうのですが
      もしかして、何回か記事で見たことのあるあのお子さんかな…?

      親御さんのほうが毎日とある行動をしている理由が
      なんとなく分かったので、すごく記憶に残っています。

      (書いてマズい話だったら、ここの部分すぐに削除しますので
      遠慮なくご指摘ください。書き込みにくかったら
      ブログの一番上に連絡フォームがあるので個別に
      メッセージくださっても全然構いませんので♪)

      当事者のお子さんはもちろん大変でしょうけど
      クラスメイトである娘さんたちがしんどいことにならないように
      ちゃんと先生が皆のフォローをしてくれていることを祈ります。

      って、私が思ってる人と全然違う親子の話だったら、
      めっちゃ早合点ですよね。すみません(>.<)

  3. 「児童相談所」に関心を持ったことがありませんでした。
    娘が小学校の時期に不登校がありましたが、
    頼りは先生のみだったので、先生との連携で何となく解決したものです。

    室蘭でロケが行われたドラマ「Mother」がありました。
    つぐみ役の芦田愛菜さんが演技力で大きく評価された、彼女の出世作です。
    この中で、先生(松雪泰子さん)がつぐみのことで「児童相談所」に相談に訪れるのですが、
    ドラマ内での室蘭児童相談所の対応がものすごく悪いもので、
    担当者が投げやりで、(これでは児童相談所なんか行っても、どうにもならない)と思わせるような内容でした。
    おそらく、このドラマを観た本業の室蘭児童相談所に勤務されていた方は、たいそうご立腹だったことでしょう。

    もしかすると、作者も「児童相談所」に対して、そういう悪いイメージを固定概念として持っていたのかもしれませんね。

    りんママさまのおかげで、私も「児童相談所」の役割を
    知る事ができてよかったです。
    困った人に遭遇したら、アドバイスさせて頂こうと思います。
    ありがとうございます^^

    • よんだー さん、こんばんは。

      娘さんの小学校時代のお話を伺って驚きました。
      さぞご心配な時をお過ごしになられたとお察しします。

      早期に解決できたのは、ご本人の力はもちろん
      ご家族の適切なサポートの賜物ですね…
      先生も頼りになる方でよかったです。

      ブログで娘さんのことは何度か拝見しましたが
      立派な社会人さんになっておられるので
      うちのチビも大きくなったら社会人になれると嬉しいな…と
      おかげ様で小さな希望というか目標ができました。

      ドラマ『Mother』、私は見ていなかったんですが
      室蘭がドラマの舞台だったのですね。
      (当時ドラマの宣伝を見て、あまりのリアルさに
      及び腰になって視聴せずじまいに終わりましたw
      それだけ脚本と演者さん達が
      素晴らしかったということですよね)

      確かにすごく寒そうなシーンがあったように記憶しています。

      テレビ番組が人に与える影響力は絶大なので
      実際に勤務されている相談所の職員さんは大変だったでしょうね。

      お役所の対応って職員さんによって当たり外れがあるので
      いい職員さんに当たった私はラッキーでした。
      (その代わりといって何ですが、学校の先生は
      ハズレに当たることが多かったです。ここだけの話w)

      ニュースで見ましたが、北海道、寒そうですね。
      この週末にかけて、さらに寒くなってくるらしいので
      よんだーさんもご家族皆さまも、どうぞご自愛下さいね。

  4. >大阪市が、出入り口を別にするという譲歩案
    ・・・なるほど、こういうことなら、検討してみてもいいかもしれないですね^^
    でもやっぱり、別に近所でもかまわないのですが、独立した施設、せめてテナントビルの入居にしてほしいでしょうかww

    不登校の子に関しては、ココではちょっと書ききれません、、というか、私はどうしても間接的な立場なので、知れるコトも限界がありそうです。。
    後で、本当にさらっとなのですが、この件をネタにしてブログをUPする予定ですm(_ _ )m

    ちょこっとだけ・・・
    >もしかして、何回か記事で見たことのあるあのお子さんかな…?
    コレ、、“半分”正解です^^

    • コスモ さん、こんばんは。

      >でもやっぱり、別に近所でもかまわないのですが、
      >独立した施設、せめてテナントビルの入居にしてほしいでしょうかww

      ですよね。やっぱり、普通そう思いますよね。
      入口の動線を変えるからOK?と考える行政は
      やっぱりちょっと何かズレているような気がしますwww

      >後で、本当にさらっとなのですが、この件をネタにしてブログをUPする予定ですm(_ _ )m

      >コレ、、“半分”正解です^^

      なるほど…
      小学高学年は、本当に色々と難しいですね。

      小さい時は、小さい時ならではの大変さがあるけど
      大きくなってくると、今までと違った大変さが出てきますね。

      どこのご家庭も色々と悩んだり試行錯誤したり
      いろんな子育ての歴史がありますね。

      ブロガーの皆さんのお話を伺うことで
      私も色々と勉強させてもらっています。

      ありがたいです。