先日、ビッグモーター深江橋店(旧ハナテン中古車センター本店)の前の街路樹の変遷を追っていた時、グーグルマップを見ていてあることに気づきました。
「あること」といってもタイトルにもう書いてるのでバレてるのですがw、道路沿いに電柱と電線が全くないんですよ。
比較のため角度を変えて、広い方の道路(大阪内環状線・国道479号線(府道1号線))と交差する片側一車線道路が一緒に写っている写真をアップします。
こうして見比べてみると、交差している道路に比べて内環状線がスッキリしてるのが分かります。
も、もしやビッグモーターめ!街路樹を排除するだけでは飽き足らず電柱まで…。
なんてことはなくてw
実は内環状線のこの区間は、大阪でも進捗状況が芳しくないと問題になっている『無電柱化』が既に完了している数少ない地域なんです。
…と、さも知っていたように書いてますが、私も今回初めて気づいてビックリしています。
大阪市内中心部はまだまだ電柱が普通にあるのに、こんな大阪市の東の端の道路がどうして…。
と思って、大阪市の『無電柱化』について調べてみることにした次第です。
無電柱化とは
『無電柱化』について、国土交通省では以下のように定義されています。
無電柱化とは、道路の地下空間を活用して、電力線や通信線などをまとめて収容する電線共同溝などの整備による 電線類地中化や、表通りからみえないように配線する裏配線などにより道路から電柱をなくすことです。近年、国土交通省では、「防災」、「安全・快適」、「景観・観光」の観点から、積極的に無電柱化を推進しています。
電柱化の計画はかなり古くからあるんですが、あまり進んでいないのが現状です。
(進んでいない以外にも、電柱が減る本数より増える本数の方が多いという問題点もあるみたいで…w)
確かに、都市部ビジネス街の一部や京都や伊勢などの観光地では無電柱化の街並みを見たことがありますが、その他のほとんどはまだまだ電柱と電線がある道路が普通です。
無電柱化率100%のイギリスやフランスなどと比べると日本は無電柱化後進国で、日本国内で一番進捗が進んでいる東京23区でも8%台にとどまっています(データ・グラフ転載元:国土交通省近畿地方整備局)。
今のペースだと、日本全体が完全無電柱化するまであと1500年かかるらしいです。(参考:進まぬ日本の「無電柱化」 このペースなら完了は1500年後、なぜこんなに遅いのか?)
そんな芳しくない進捗状況の中、どうして大阪内環状線が大阪市の中でも先陣切って無電柱化になっているんでしょうか。
大阪市・無電柱化の状況
大阪市では市のサイトによると、昭和45年から電柱の美化柱化、昭和59年度には地中化のモデル事業が実施されてきました。
そして、昭和61年度以降、国が策定した『電線類地中化計画』を踏まえて無電柱化が進められています。
現在は、幹線道路である緊急交通路のうち、大阪府防災会議において指定されている重点14路線を対象に、広域ネットワークの形成及び災害時の多重性の観点から、整備効果の高い道路の無電柱化を優先的に進めています(大阪市HP)。
大阪内環状線は北は豊中市から南は大阪市南部まで南北に縦断する道路なのですが、重点14路線には入っていません。(大阪に3つある環状道路の一つなので重要な道路ではありますが)
重点14路線には入っていないとはいえ、守口市・枚方市を通って京都へ向かう国道1号線や、奈良へ向かう大阪生駒線との交差点がありますし、大阪府指定災害拠点病院(関西医大病院)もあるという道路でもあります。
市のサイトによると、ビッグモーター深江橋店のあるこの辺りは平成11~15年とかなり早い段階で無電柱化率計画がなされていました。
実際、以前の記事で上げた街路樹枯死の変遷の写真の一番古い2010年(平成22年)の写真でも既に無電柱化道路になっていました。
下の図は、大阪市の資料を一部切り取って緑色の縁で囲んでみたもので、上から国道1号線との交差点、大阪生駒線との交差点、そして一番下の円が今日の記事で取り上げている地域になります。
図で見ると、京都へ向かう国道1号線との交差点、奈良へ向かう大阪生駒線との交差点と並んで、阪神高速(地上は中央大通り)との交差地域のすぐ近くということで、内環状線の中でも防災上大切な道路なのかもしれませんね。
下の写真は、ビッグモーター深江橋店近くの交差点から南方向の写真ですが、前方の方に阪神高速の高架が見えます。
一応大阪も遅いなりに、いろいろと考えてはいるんだなあ~とは思いました。
もうちょっと早いペースで進んでもいいような気が素人目には感じましたけどね。
大阪万博までに無電柱化率を上げて街並みを美しくしたいと言ってるらしいですが…。
というか、その大阪万博自体が無事開催されるかどうかという点もまた気になりますしw、いろいろな方面で難しい状況のようだなと感じました。
コメントありがとうございます!
災害発生時に無電柱化されてると、混乱がなくてよいですよね。
うちの近所も一部その区間があるのですが、やはりすっきりしています♪
大阪の地図、見ても今までは全くわかりませんでしたが、今は理解できますw
しかし、ビッグモーターの仕業だとしたら、お願いしたいw
たたとあさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
いつだったかそちらの地方で
凄い台風が来て電柱やら木やら
いっぱい倒れてニュースになってましたよね。
そういう時は修復を兼ねて一気に
無電柱化が進むのかなぁと思います。
車で走ると地図覚えますよね。
というか、大阪の道路でたたとあさんの車が
荒っぽい洗礼を受けなかったか心配ですw
こんにちは。。
無電柱化、、日本ではいうは易しで行うは難しのようですね^^
おそらく、これこそ国家レベルで、強烈なトップタウンで話をすすめていかないと、
いつまでたったも実現は難しいんでしょうね。。
・・・下水普及率は、まあまあそこそこ高めなのに^^
恥ずかしながら、私の職場付近に、ようやく下水が整備されるようなのですが、
日々工事のためにクルマ等の通行に影響があります。。
仮に無電柱化を一気にすすめると、
かなり普段の生活に支障がでそうかなとは思います。。
コスモさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうなんです。無電柱化は色々と
難しい問題をはらんでいるみたいで
誰か(国)が音頭を取ってお尻を叩いて
進めないとなかなか難しいみたいです。
地面を掘ったりする工事なので
生活道路だと影響が大きいですしね。
下水道の管を埋める工事も何日もかかるので
共同溝だともっとかかりそうですよね。
上下水道やガスは地中に管を埋める方式なのに
どうして電気は地上だったのかも気になります。
電気の周波数も東西で違いますし
電気はなんか色々と問題山積ですよね。
こんにちは、、コメありがとうございました(#^^#)
>推薦の後に一般も受けるというのはアリなんですね。
アリというか、推薦をいただいた時点でもう、
もちろん他の高校は受験できないのですが、
推薦でうけた高校がこの後実施する一般入試を、
推薦受験者が“受験料無料”でうけられるしくみのことです^^
なので、仮に推薦で落ちた子も、もう一回チャンスがありますし、
ウチの子の場合は、今回は特進を狙うので、推薦入試では仮にダメでも、
“再度特進クラスにチャレンジできる”ということです。。
これもあるので、推薦入試からチャレンジしている子は、
ほぼほぼ入学はできるだろうといわれています^^
今回の娘が受けた高校は、推薦受験では3人しかいなくて、
どうやらそれで、今回のような対応になったようてす・・・
・・・ウチの奥さんは、そういう役割を、クチではイヤだといいながら、なんだか嬉々とした様子で受けている印象です^^
質問することは偉かったのですが、
大事な試験本番に、メンタル崩すことは、してほしくはなかったです^^
ただ、娘のこれまでのこと考えたら、成長はしたとは思います(#^^#)
コスモさん、こんばんは。
そんな推薦受験者ファーストな制度があるのですか。
(しかも無料!www)
推薦と一般は試験科目数も違うし
得意科目によっては高得点も狙えますよね♪
(その逆もあるけど…(汗))
>大事な試験本番に、メンタル崩すことは、してほしくはなかったです^^
そうですよね…。
せっかく勇気出したのに残念なことでした。