子供と歩く大阪散歩ノート

先日、2022年2月2日に開館した新しい美術館・『大阪中之島美術館』に行ってきました。

この美術館、かなり長い間ここに美術館ができると言われてきて、なかなか完成しなかった美術館です。

新聞によると、最初の構想から40年近く、建設準備室が立ち上がってから30年近くかかったそうです。

最初の構想や準備にかかわった人が定年退職するぐらいのスパンで物事が進んでいたのだなぁと思うと、よくぞ完成してくれたと思わずにいられません。

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大阪中之島美術館のある肥後橋について

肥後橋という場所は、このブログではちょくちょく登場します。

堂島川と土佐堀川の間にある『中之島』という細長い中州の西側に位置しています。

江戸時代に大名の蔵屋敷が並んでいたその場所には、現在高層ビルが立ち並ぶビジネス街となっています。

この肥後橋には、至近距離に3つも美術館があります。

肥後橋のランドマーク、中之島フェスティバルタワー・ウエストにある『中之島香雪美術館』。

大阪市立科学館の隣(の地下)にある『国立国際美術館』。

そして、今回開館した『大阪中之島美術館』です。

実はこの新しい美術館、『国立国際美術館』のお隣にできました。

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大阪中之島美術館を初めて見た感想など…

最初建物を見たとき、「えっ!真っ黒!」と思いました(そのままの感想w)。

例えばガラス張りの建物みたいな、近代的or近未来的な建物ができるとばかり思っていたので…。

この美術館の周りが新しくて近代的な高層ビルばかりなので、周りになじむ建物になるだろうと勝手に予想してました。

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なので、いい意味で裏切られた感じがしました。

まさかこんな真っ黒&真四角の低層ビルが建つとは…(誉め言葉です)。

黒いざらざらした質感のコンクリートが一枚一枚貼り付けられているので、艶消しっぽくて上品だし、近代的なのにレトロな感じがするんです。

真っ黒で一見重々しいんですが、周りの風景も含めてビシッと引き締まる感じがして私は嫌いではないです。

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なるべく人が写らないよう苦心して写真を撮ってたんですが、この日はけっこう人がいました。

天気が悪くて写真が暗いのでちょっと見えづらいかもしれませんが、1Fのガラス張りの奥、端から端まで人の行列です(汗)。

美術館の外、写真の左端にはキラキラした派手なオブジェ(パブリックアート)が…。

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大阪中之島美術館前のパブリックアート

この2メートル近い大きな猫は、『大阪中之島美術館』のパブリックアート『シップス・キャット(SHIP’S CAT) ミューズ』。

私は彫刻関係は全然わからないので存じ上げなかったのですが、大阪出身の現代美術作家・ヤノベケンジさんの作品だそうです。

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2017年から制作が続いているシリーズものの彫刻作品で、全国各地にいろんな猫ちゃんがいるそうです。

吸い込まれそうなつぶらで大きなグリーンの瞳に、赤ともオレンジともつかない個性的な色の宇宙服(?)。

これが背景の黒い建物とよいコントラストになっててインパクト大でした。

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解説パネルをそのまま文字起こしさせてもらいます。

「シップス・キャット」は大航海時代に害獣から貨物や船を守り、船員の心を癒す友として世界中を旅した「船乗り猫」。旅を守り地域に福を呼ぶ巨大猫のモニュメントです。ヘルメットや鎧は、混迷する世界の未来を見通し、困難に立ち向かう勇気を表します。江戸時代、この地には広島藩蔵屋敷があり、巨大猫は美の蔵を守りながら、地中に埋蔵されるその舟入遺構の記憶を未来へ伝えます。そして河川が大海へ注ぐように、堂島川に面する大阪中之島美術館が世界に向けて情報を発信しようとする象徴でもあります。

”混迷する世界の未来を見通し、困難に立ち向かう勇気”って、今の社会へのタイムリーなメッセージのように個人的に感じました。

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そして”江戸時代、この地には広島藩蔵屋敷が…”とありますが、このお話は以前にブログで取り上げました。

次回また、広島藩蔵屋敷と美術館の立地について取り上げたいと思います。

この『中之島美術館』、現在開館記念『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり― 』を開催中です(3月21日まで)。

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4月9からは、モディリアーニ展(開館記念特別展「モディリアーニ ー愛と創作に捧げた35年ー」)も開催されます。

モディリアーニは映画にもなってるので、ご存じの方も多いと思います。

もう少し暖かくなって出歩きやすくなったら、関西方面の方はぜひお出かけください♪

●oo○ooo●  最後まで読んで下さりありがとうございます。  ●ooo○oo●
この記事が何かのお役に立てたら幸いです!

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コメントありがとうございます!

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  1. 私も美術的なことはわからないのですw
    が、この美術館・建物、嫌いじゃないです♪
    最初の構想から40年近く経過した、2022/02/02に猫って、狙ってたのではないしょうか、ずーと昔からw

    • たたとあさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      >が、この美術館・建物、嫌いじゃないです♪

      そうですか!
      私もこの建物、どんな風景にも馴染むし
      開催イベントもどのようなジャンルでも
      開催できそうな気がしていいな~と思いました♪

      >狙ってたのではないしょうか、ずーと昔からw

      狙ってたんでしょうかねw
      当時の大阪市にそんなユーモアのセンスが
      あったのかどうか…www

  2. こんにちは。。

    ずいぶん長い時間が、当初の計画から過ぎていたんですね^^
    それでも完成にこぎつけるのですから、おそらく存在意義のある美術館になるのだろうとおもいます(#^^#)

    全体が真っ黒で、しかも外観がシンプルな箱型で・・・、
    もちろんまわりの景観やインパクトも求めているのでしょうけれど、
    あわせてこのほうが、建築コストを抑えることができたからなのかもしれないですね。。
    少なくともこの形状であれば、利用する鉄骨は最小限ですみそうですし。。

    シップスキャット・・・、人気スポットになるといいですね♪
    世界的にも大阪の魅力を発信できる人気が獲得できるといいのですが。。

    • コスモさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      40年近くもかけるだけの
      美術館になっていってくれるのか、
      いや、これだけ難航したからこそ
      皆の努力でそうなっていくのでしょうね。

      >あわせてこのほうが、建築コストを抑えることができたからなのかもしれないですね。。
      >少なくともこの形状であれば、利用する鉄骨は最小限ですみそうですし。。

      なるほど…。
      コストのことまで考えてなかったですが(私は)
      確かコンペの際はコストとかまで
      審査対象になっていたはずです。
      (大阪市が財政難のため)
      個性的な形状と材質だと
      すべて特注になりますしね…。
      そう考えると色々と納得です。

      40年もかけた集大成なので
      いろんな人に見てもらいたいですね♪

  3. こんにちは、、コメありがとうございました(#^^#)

    おっしゃるとおり、この時期もということになりますけれど、
    急な変更とか、新しくきまることが多い時期となってしまったようです。。
    姓と保護者もですが、学校関係者のみなさんも、タイヘンなのかと思います。。

    この状況は、未だにつづいてますね(泣。。
    来年の夏休み・・・、どうやら今のところは、同じ感じになりそうですね。。

    娘だって、しっかり後で慌てるタイプです♪

    • コスモさん、こんにちは。

      確かに、今もちょうど
      混乱の時期ですよね。
      一体いつまで続くんでしょうかね(汗)

      >娘だって、しっかり後で慌てるタイプです♪

      まぁ、娘さんは土壇場で
      ちゃんと力を発揮できるタイプなので
      親としては安心ですよね。
      逆にうちのチビときたら…www

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