百貨店でカードを不正使用されてるかも、という特殊詐欺の電話にご注意を。

ちょっと前の話になりますが、私の実家にもついに特殊詐欺の電話がかかってきました。

すぐに記事にしたかったのですが、色々と差しさわりがあるので期間を置きました。

うちの親にかかってきた騙しの手口は今でもあるみたいなので、今回記事にすることにしました。

クレジットカードが不正使用されているという特殊詐欺電話

電話での会話の流れは、以下の通りです。

豊臣秀子さま（仮名ｗ）ですか？

はい、そうです。

●●百貨店・お客様サービスセンターの●●と申します。

恐れ入りますが、本人確認のため豊臣秀子さまの生年月日をお願いします。

●年●月●日です。

ありがとうございます。今、お近くにご主人さまやご家族様はいらっしゃいますか？

いえ、主人は今出かけています。

そうですか。豊臣秀子さま、本日ご自身のクレジットカードで高額のお洋服をお買い上げになられましたか？

いえ、今日はずっと家におりましたが…。

少し高額のお買い物でしたので、確認のためご連絡をさせていただきました。

え～～！どうしたらいいんでしょうか。

今から番号を申し上げますので、すぐに『消費者センター』に電話をかけて下さい。

ここでうちの親が「どうしてクレジットカード会社に一番最初に電話しないんですか？」とド直球の質問をしたらしいんですｗ

すると、当初はもっともらしい説明をいくつかしてたんですが、うちの親が「え～？そうなの～？」と不審がったところ、電話をガチャ切りされたそうです。

以上が電話やりとりの流れでした。

うちの親が元々用心深い性格なのと、これより少し前にあった交通カード紛失の教訓が頭をよぎって、事なきを得たようです。

後で調べてみたら、もし言われるままに指定の番号の『消費者センター（偽）』とやらに電話をしたら、こちらの個人情報や暗証番号を聞かれたうえで、誰かが家にカードを取りに来てお金を引き出されるところだったみたいです。

うちの親はなぜ特殊詐欺に引っかからなかったのか。

実はこの電話の少し前、正月明けでバタバタしていたのか私が某交通カードをうっかりホームで落としてしまったことがありました。

（後々、ホームに落ちているのをラッキーにも駅員さんが拾ってくれていて大事には至りませんでした）

そのカードはプリペイド（先払い）方式じゃなくてポストペイ（後払い）方式だったので、落としたカードで高額の買い物をされてしまったらどうしよう…と超焦りました。

(普通に買い物もできる交通カードなのです。)

その交通カードはクレジットカード（家族カード）に紐づけされているもので、引き落とし先が家族カードの大元であるうちの親のカードでした。

我が家はクレジットカードのポイントを家族でまとめるために、全員で家族カードを持っているんです。

なので、交通カードを落としたのは私なんですが、電話でそのカードの引き落としを無効にするのが家族カード筆頭名義人のうちの親しかできず、親が対応することになってしまいました。

その時、クレジットカードの会社やカードを落とした鉄道会社とのやり取りで、ものすごく個人情報に気を使った対応で何度も本人確認を経て超面倒だったんです。

そして、カード会社でしか解決できないことと、鉄道会社でしか解決できないことがハッキリと別れていて、双方の会社へ何度も電話しないといけなくて、その都度何度も本人確認があったんです。

うちの親はカードを止める複数回の電話手続きで疲れ果ててしまって、大変申し訳ないことをしてしまいました（汗）

電話一本でどうして済まないんだろうね、面倒だよね、と後々話していたものでしたが…。

その時の経験から、どうして百貨店の人が私のカードを失ったかどうか心配してくれるんだろう、どうしてうちの電話番号を知ってるんだろう、と不思議に思ったそうなんです。

鉄道会社でカードを落として、そのカードを見つけてもらえたのに鉄道会社の人がうちの電話番号を知らなくて私に知らせるすべがなかったことを思い出したみたいでした。

鉄道会社とカード会社がお互い全く連携を取れない仕組みだったのに、どうして百貨店とカード会社はお互いツーカーなんだろうと不思議に思ったんだとか。

これぞケガの功名ｗ

交通カード紛失の時のことがなかったら、百貨店で高額の買い物をされてますよ～と言われたら焦って信用してしまっただろうと親は言ってました。

最近個人情報のからみで色々面倒なことが多いですが、それもこれも自分自身を守るためにも必要でありがたいことなんだなぁと思った次第です。

おわりに

テレビではよく、オレオレ詐欺のニュースが報道されてますが、百貨店でカードを使われてしまった系の詐欺はあまり聞きません。

私も今回のことで初めてこういう筋書き（設定）の詐欺があるのだと知りました。

クレジットカードを不正に使用されてしまう不幸な出来事は実際にありますが、それでも「消費者相談センターの電話番号を今から言うので電話して指示に従って」という電話は絶対にかかってきません。

最初に「近くに人はいますか？」と聞くのも怪しいなと思いました。

クレジットカードを紛失したり不正使用された場合は、まずカード会社に電話しないといけません。

その後に、必要があれば警察に相談したりという手続きもあるかもですが、まずはカードを止めるのが先です。

消費者センターは、クレジットカードを止めてはくれません。

もしそういうパターンは初めて聞いたよ、という方で、家族に高齢の方がおられる場合、ぜひ教えて差し上げて注意喚起して下さい。

こういうことがあると、固定電話の必要性に疑問符が出てきます。

電話が着信した時、『表示圏外』という見慣れない表示で『非通知』ではないのでつい出てしまったというのです。

ここ数年、固定電話を辞めてはどうかと両親に進言してるのですが全く聞く耳を持ちませんので、これからも気を付けて対応していくしかなさそうです。