子供と歩く大阪散歩ノート
楠木大神

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ジャカランダ咲く『妙光寺』から谷町筋を北方向に進んでいくと、谷町七丁目交差点があります。

この交差点を東方向に曲がると、『楠木通』という名の道路のド真ん中にくすの木(ご神木)があります。

↓交差点の先、道路上にデーンと木があります。

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ウィキペディアには『楠木大神』という名で紹介されています。

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楠木大神(くすのきおおかみ)について

ウィキペディアの説明をそのまま引用させてもらいます。

楠木大神は、車道の中央に位置する神社である。樹齢500‐600年のクスノキが祀られており、根元には鳥居と祠が設置されている。陶器製の蛇も祀られている。

…なんだそうですが、本当に道路の真ん中にデン!とあるんです。

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初めて見る方はビックリされると思います。

あと、車の人はスピード落とさないといけないので邪魔だと思いますw

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両サイドにマンションがあるので小さく見えるんですが、けっこう大きな木です。

枝の先いちばん高いところは、マンションの6~7階位の高さはあると思います。

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立派なしめ縄がかかっていて、なかなか貫禄あります。

あと、写真を撮るのを忘れて帰ってきてしまいましたが、すぐ横には近松門左衛門のお墓があります。

こんなに知名度の高い人のお墓の写真、なんで忘れるねん!と自己突っ込みw

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歴史

この場所は昭和13年まで、『本照寺』というお寺の境内だったそうなんです。

『本照寺』は永禄元年(1558年)にまず現在の天満橋辺りに作られ、その後、宝永2年(1705年)にこの谷町に移転してきたそうです。

1558年というとどんな年だったのかなぁ~とちょっと調べてみましたら、徳川家康の初陣の年であり、織田信長が実の弟を手にかけた年でした。

谷町に移転して約350年近くこの地にあったお寺は、戦後の都市計画の一環で、昭和43年に大阪府八尾市に移転していますが、楠木はこの地に残されました。

ウィキペディアに樹齢500~600年とありましたが、ということは、この楠木はお寺ができるよりも前からあったということになりそうですね。

参考:日蓮宗 光要山 本照寺ホームページ

所在地

大阪府大阪市中央区谷町7丁目1−25

谷町筋と楠木通の交差点(谷町七丁目交差点)を東に入ったところにあります。

ご神木についてのこの近辺での伝承

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この場所は、私が子供の時、「『みーさん』が住んではるから絶対に切ったらあかん木」と大人から聞かされていました。

『みーさん』というのは、ヘビを意味する『巳(み)』に敬称をつけた蛇の神様『みぃさん』だと比較的大きくなってから知りました。

学校では、「昔、木を切ろうとした人が死んだらしい」という都市伝説がまことしやかに言い伝えられていました。

今となっては、各地のご神木であるあるの都市伝説ですが、子供の時は真に受けて震え上がった記憶がありますw

なので、絶対に切ってはいけないのは勿論、絶対におちょくった扱いはしてはいけない、みたいな刷り込みが子供のころからずっとあって…。

一種の都市伝説だとわかってるんですが何十年も持ち続けてきた畏敬の念みたいなものが体に染みついているのかw、しょっちゅう通る道なんですがなかなか写真を撮りませんでした。

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今回も写真を撮りながらもドキドキしてしまいまして、結局最後まで祠のある鳥居中まで入れませんでした。

(子供の時、「軽い気持ちで関わってはいけない場所」とも言われていたのがあると思います。)

上の写真で、白い鳥居の奥に小さな祠があるのが見えると思いますが、きちんと管理されていて大切に扱われているのが感じ取れます。

撮った写真を家で見ると、光の加減でそうなったのかもしれませんが、白いもやみたいなものがかかっている写真があったりで、やっぱりここは不思議な場所だな~と思いました。

(レンズが汚れてたのかもしれないけどw)

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実はこれと同じような道路の真ん中にある木がこの近くにあったんですが、数年前に切り倒されてその上、祠も撤去されて整地されてしまいました。

『末広大明神』というご神木が枯死してしまったから木を切るという判断になったらしいんですが、何か差しさわりがあったらどうするんかな!?とびっくりした思い出があります。

…が特に何もなかったようなので(何もニュースになってないので)、木を切ろうとしたらどうのこうの、という都市伝説は、地元のシンボルである木を大切にしたいという「愛情」や自然界に対する「敬意」から発生するものなのかなぁ~と思った次第です。

これで街中の道路に鎮座するご神木に免疫ができましたのでw、また別の木をいつかご紹介したいと思います。

●oo○ooo●  最後まで読んで下さりありがとうございます。  ●ooo○oo●
この記事が何かのお役に立てたら幸いです!

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コメントありがとうございます!

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  1. こんにちは。。

    交差点付近の、しかもかなり交通量がありそうな道路のまんなかに、
    こういう景色が存在するんですか(*^_^*)
    たしかに運転する身としては、ジャマな存在かもしれませんし、
    でもこれで多くの方が安全に運転されるのであれば、それはそれでいいような気も^^
    いにしえからの歴史ある場所の楠木なのでしょうし、
    今でもキチンと管理もされているのでしょうし、
    都市伝説もあいまって、まだまだ存在感を出し続けるのでしょうね♪
    コワイのはむしろ、ムシや病気の影響なのかなと思うのですが、
    きっと自身のことも護るのでしょうから^^

    • コスモさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      大阪はこういう景色が他の年に比べて割と多いんですよ。
      東京みたいに大きな森みたいなのがなくて
      1本だけ由緒ある木が残ってる、みたいな景色です。

      これはかなり車にとっては邪魔なはずで
      ちょっと写真ではわかりにくいですが
      前後に反射鏡が立ってたり、土台のコンクリが割れてます。
      夜とか直進して事故ってるんだろうと思いますw

      最近、木が病気になって枯死するケースが増えてるので
      ここも今後どうなるかわかりませんが
      存在するうちに記事にしておこうと思い立ちました。

  2. こんにちは、、コメありがとうございました(*^_^*)

    圧迫面接訓練~こういうコトバははじめて聞くのですが、
    そこまでのプレッシャーはなくても、おそらく似たようなモノなのかなとおもいます^^
    まあ親としては、なされるがままですw

    >自分の気持ちを自分の言葉で話せるかどうかを・・・
    この部分、ウチの娘は、特に家の外では、
    どのようにしているのかが、まったく想像できません〔汗。。

    とにもかくにも、面接は今回限りではなく、今後でてくる可能性ありますので、
    こんなカタチでも、経験しておいたほうがいいのかなといったところでした^^

    • コスモさん、こんばんは。

      >どのようにしているのかが、まったく想像できません〔汗。。

      案外、外で一人になったらうまいこと対処できてるかもしれませんよ。
      うちのあのチビも面接をちゃんとクリアしましたw
      親がそばにいないとシャキンとなるのかもしれませんねw

      なんにせよ面接は今から免疫つけておいた方がいいかもですね♪

  3. なにも知らない子どもの頃の教育って大事ですよね。
    やはり畏敬の念みたいのって、なんとなくですが、大事な気がします。
    軽々しく…って思ってると、ほんと写真を撮るのも怖いですよね。。

    今はそのような教育?みたいなことはないですからね。
    それがよいのか悪いのかはわかりませんが。。

    • たたとあさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      軽々しくかかわるなというのは大事ですよね。
      今回タイタニックの潜水艇の事故を見て
      「興味本位で関わっちゃいけないことってあるよな~」
      と、改めて思いました。

      子供のころの教育は本当に大事だと思います。
      体や心に染みついて自分の一部になるので。
      ただ、世の中いい教育もあるけど悪い教育(影響)もあって
      どっちも自分の中に残るからいいんだか悪いんだか…w

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