こどもと歩く大阪散歩ノート

大阪市天王寺区『一心寺』の境内にある、『ジャカランダ』が、そろそろ見頃を迎えている、と聞き、お参りに行ってきました。

何年振りかで訪れましたが、『あべのハルカス』ができてからは初めてで、今回は、ハルカスを背景にジャカランダを鑑賞できました♪

今日の記事は、いつもに比べて長いです。『ジャカランダ』と『一心寺』にご興味のある方は、記事前半にまとめましたので、どうぞご覧ください。

『スペイン風邪』のお話にも、ご興味のある方は、記事後半までしばらくお付き合いをいただけると、幸いです。(って、スペイン風邪に興味ある人なんか、私の他にいるんかな?(笑))

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きっかけは、八幡屋公園で見つけた木

去年、『大阪市児童水泳記録会』に行った時、待ち時間の間に、体育館の上の『グリーンヒルズ』を散策した時に、見つけた木がありました。

葉の形が、他の樹木と違って、日本の木ではない感じで、恐竜がムシャムシャ食べてそうな、シダのような変わった葉が印象的だったのですが、ファンの間では知る人ぞ知る有名な花、『ジャカランダ』でした。

案内板によると、大阪市内では、この八幡屋公園『グリーンヒルズ』をはじめ、花博記念公園『咲くやこの花館』、そして、大阪市天王寺区の『一心寺』で、見ることができるようです。

『一心寺』と聞いて初めて、「あぁ!あの、一心寺の紫の花か!」とピンときまして、来年6月になったら必ず『一心寺』に見に行こう♪と、約10か月越しで、楽しみに「この時」を待っておりました。

一番有名であろう『八幡屋公園』はちょっと遠いので、もし機会があれば、いずれ訪れてみたいとは思っていますが、今年は、近場の『一心寺』さんのジャカランダを、ご紹介します。

関連記事(別ウィンドウで開きます):
大阪市中央体育館【屋根の上は絶景ポイント★USJとオフィシャル・ホテルがすぐそこに見えました。】

ジャカランダとは

『ジャカランダ』とは、『フランボヤン』・『スパト­デア』とともに、世界3大花木の一つで、名前は知らなくても、桜のように、木いっぱいに紫の花がさく光景を、テレビなどで見たことがある方は、多いと思います。

南米原産の常緑樹で、ノウセンカズラ科。雨季の前に開花するお花で、日本では6月上旬~中旬にかけて、見ごろを迎えます。

熱帯の植物なので、日本では、関東以南でしか、お花を咲かせてくれないのですが、寒い所でも、お花は咲きませんが、室内で鉢植えの観葉植物として育てることは可能なんだそうです。

日本の一般家庭用としては、1~3メートルまでの低木性の、日本の気候でも育てやすい種が人気で、近年、観葉植物としてはもちろん、自宅のシンボル・ツリーとして購入する方が増えています。

↓通販でも、簡単に入手できるようになりましたが、けっこうなお値段ですよね・・・(汗)

 

なお、大阪以外で、お花を観賞できる場所は、有名どころで言うと、九州の日南、長崎の雲仙、静岡の熱海、など。

まとまった数の『ジャカランダ』のお花を楽しむことができるということで、ジャカランダ鑑賞旅行なども企画されているほどの人気です。

一心寺とは

大阪市天王寺区にあるお寺で、正式な名称は『坂松山高岳院一心寺』。開祖は法然上人、創建は、1185年と言われています。

歴史的にも有名ですが、現代では、『骨仏』という、永代供養で納骨された遺骨で作られた仏像が、祀られていることで有名です。

元々は浄土宗のお寺ですが、四天王寺と同じで、宗派を問わず納骨やお参りをさせていただけるので、年中、ものすごい人でにぎわっています。

ちなみに、このモダンで斬新な形の山門は、一心寺の長老で、現在のご住職のお父様、工学博士でもある、高口恭行氏の設計。

私が訪れたのは、6月2日・午前中。丁度、仕事の代休が取れたので、平日に行くことができましたが、それでも、人がたくさんおられました。

特に、法要の申し込みをする建物の中が、人でごった返していて、すごかったです。

どうやら、日本の仏教のシステムにこだわらず、年中無休で施餓鬼法要(通常、お盆に行われる仏事)を受け付けてもらえるんだそうで、仕事やライフスタイルが多様化した近年、ありがたい制度ですよね。

お盆や命日に仕事があったり、地元の菩提寺にお参りできなくて悩んでいる人がいたら、今お住まいのエリアの近くで、こういった、宗派も供養のタイミングも、柔軟に対応してもらえるお寺がないか、探してみるとよいかもしれませんよ。

↑納骨堂の後ろには、『通天閣』が見えました。

『一心寺』は、『四天王寺』からは、歩いて2~3分の距離。後日ご紹介する予定の、真田幸村・最期の地『安居神社』からも、歩いて1分の位置にあります。

この日、四天王寺からスタートして、安居神社まで、歩きましたので、順番は前後しますが、順に記事にしてアップしていきたいと思います。

ちなみに、『ジャカランダ』の咲いている場所を、紫の花模様でマッピングしておきましたので、初めて訪れる方に、お花の場所の参考にしていただければ幸いです。(記事の一番下に貼付してあります)

この日は、せっかくなので、七坂も回ろうかと思ったのですが、暑くて無理でした。そろそろ、夏ですね~(汗)

一心寺の、ジャカランダ

では、長い話はこれぐらいにして、あとは写真中心で、お花をご紹介します。

お寺の前を走る、国道25線。三重県四日市から、奈良県を通って、大阪市まで続く道で、この先、えべっさんのある恵美須町を通って、大国町を右折し、難波の御堂筋、そして梅田の梅新交差点で終点を迎えます。

恵美須町の風景は、こちらの記事へどうぞ(別ウィンドウで開きます):
今年は日曜日で激混みの、今宮戎神社の十日戎に行ってきました。

山門に向かう前に、まずは、横道にそれてみました。

外壁沿いに、上は電線まで届く位、横は外壁を超えてはみ出す位に、大きな木に、薄紫の花が咲いていました。

この先、まっすぐ進むと、天王寺公園や動物園のある、茶臼山です。

人がいると、大きさが分かりやすいですね。桜の木の平均的な高さよりも、かなり背が高いのが分かります。

ジャカランダの原産地では、道沿いの両サイドの街路樹が、全部ジャカランダの道もあるんですが、さぞかし、スケールの大きな花道になるんだろうと思います。

私が行ったのは、まだちょっと満開には早かったみたいで、緑の葉と花が同じ位の比率だったんですが、これから中旬にかけて、満開になっていくんでしょうね。

これから行かれる方は、見ごろになってるはずですよ♪
梅雨入りも近く、あとは、天気予報との相談になりますが、うまくスケジュールを合わせて、訪れてみてくださいね。

よーく見ると、花の中に茶色い袋が、所々にぶら下がっているのが見えますが、これは中に種の入った『実』です。

種を拾って、家で育てようかな~と思う人は、私も含め沢山いらっしゃると思うんですが、不可能ではないですが、花が咲く木にまで成長させるのは、かなり難しく、気長な作業になるみたいですね~

で、その後、境内に移動しました。正面に見えるのは、大坂夏の陣の『天王寺・岡山の戦い』で討ち死にした、本多忠朝のお墓で、現在では『酒封じ』のご利益を求めて、訪れる人が多い場所になっています。

境内の墓所・歴史については、また別の機会に、ご紹介するとして、簡単にだけ、位置関係をご紹介しますと・・・

この先、ジャカランダの向こう側(南方面)を少し行ったところにある、茶臼山周辺は、大坂冬の陣では徳川家康の本陣でしたが、その後の大阪夏の陣では真田幸村の本陣でした。

そして、今度は反対側、この写真を撮っている私の後ろ側方面(北方面)には、真田幸村が討ち死にした場所があります。

徳川方・豊臣方、有名・無名を問わず、夏の陣で、多数の人が犠牲になった激戦の地となったのが、天王寺や岡山周辺で、『一心寺』は、それをリアルタイムで見届けていたことになります。

400年後、異国の花が咲きみだれ、 歴史あるものと、新しいものが、不思議に共存する街になるとは、戦国時代の人たちには、想像もつかなかったでしょうね・・・

(関連記事:大阪市天王寺区『一心寺』に咲くイペーの花と、いつもとビミョーに違う通天閣

ジャカランダよりも少し早めに咲く「イペー」

『大正八 九年流行感冒病死者群霊』 という慰霊碑

ジャカランダと、ハルカスが一緒に撮れる場所を探していて、『大正八九年流行感冒病死者群霊』という石碑を発見しました。

大正89年って何?と思って、気になって、帰宅してから調べたんですが、『大正8~9年』という意味で、西暦1918~21年にかけて、世界中で猛威を振るった『スペイン風邪』で亡くなった人のための慰霊碑でした。

去年のNHK連続テレビ小説『マッサン』でも、スペイン風邪が流行っていた時期のエピソードがあったので、なんとなく覚えている方も、多いと思いますが、ちょうど『マッサン』の時代に建てられたものなんですね。

大阪での死亡者は、約1万1千人。当時の大阪の人口が約275万人に対して、感染した患者数が約47万人だったそうなので、実に、10人に1~2人位の人が、感染していたことになります。

参考サイト(別ウィンドウで開きます):
阪南大学図書館HP『おすすめの一冊・パンデミック・インフルエンザ・感染症 関連本』

ちなみに、この碑を建立したのは、大阪・道修町(どしょうまち)で薬問屋を経営していた、小西久兵衛さん。

大阪市の阿倍野区周辺にお住まいの方なら、明治時代の皇族や政府要人のための迎賓館『小西朝陽館』 を建てた人、というとピンとくると思いますが、学校を建てたり、神社仏閣に寄進をしたり、かなりの篤志家だったようですね。

知ってるようで知らない『スペイン風邪』について、おさらい

『スペイン風邪』というのは通称で、正式には『H1N1型のA型インフルエンザウイルス』

日本では、陸軍病院のカルテに記載されている病名は、『流行性感冒』だったようで、石碑の病名と流行の時期が、『スペイン風邪』と一致します。

当時は、情報が伝わるのにタイムラグや偏りがあったため、アメリカが最初の発生源だったにもかかわらず、スペインでの流行が大々的に報道されたため、『スペイン風邪』と呼ばれるようになりました。

当時、1918年(大正7年)から、1921年7月までの3年間で、人口の約半数にあたる2380万人が罹患し、38万8727人が死亡したとされています。

参考サイト(別ウィンドウで開きます):
中外製薬・インフルエンザ情報サービス『流行の歴史と古い記録』

ちなみに3年間の流行のうち、大正7年の第一波の流行よりも、第二波、第三波になるにつれ、より強毒化し、被害が拡大しました。

一心寺の碑が大正8・9年なので、大阪も例外ではなく、第二波、第三波の犠牲者が多かったと推察されます。

主な死因の一つとしては、二次感染による『肺炎』があげられるのですが、ペニシリンが世界的に普及したのが、 『スペイン風邪』流行の約20年後だったそうで、抗生物質がこの時代にあったら、こんなに沢山の人が亡くなることもなかったのかもしれません。

そして、疫病の流行で亡くなる、というと、高齢者や幼児を思い浮かべるのですが、この『スペイン風邪』に関しては、10代後半から、20~30代の若い方に、亡くなる方が多かったのが、世界共通で大きな特徴となっています。

丁度、青春を謳歌する年代だったり、若さあふれる働き盛りの人たちだったりと、職場やコミュニティの中心となる「人生これからの人」が、バタバタと亡くなっていくインパクトは、相当なものだったのではないでしょうか。

当時は、インフルエンザ・ウイルスを分離したり、解析したりする技術がなかったため、長らく、元気なはずの若い人の方が、沢山亡くなってしまう理由が分かりませんでしたが、近年、スペイン風邪ウイルスの遺伝子解析が進み、いろいろなことが分かってきました。

インフルエンザで弱った体に、二次感染する『細菌性肺炎』などの肺疾患のほか、 免疫機能が過剰な反応をする『サイトカイン・ストーム』も、原因に挙げられるようになり、引き続き、現在も研究がすすめられています。

近年、新型インフルエンザのパンデミックの予測では、必ずこのスペイン風邪の流行が参考にされるのですが、大切なところはしっかり参考にしつつ、医学の進歩なども考慮にいれ、冷静に対処したいものです。

(と、新型インフルの流行の時の、保育園での情報の混乱やパニックを思い出し、自分自身にも言い聞かせています。)

一心寺のジャカランダの近くで撮影した、ガクアジサイ

二次感染というと、うちのチビが今年、インフルB型の後に筋炎になって再受診した時に、『(ラピアクタの点滴で)インフルエンザ治療は終わったので、二次感染予防に切り替えます』と言われて、大量の薬が出たんですが

インフルエンザの後の二次感染を、未然に予防するというのは、今ではセオリーなんですね。(いいか悪いかは別として)

「薬で儲けようと思ってるな~、チキショ~」と、内心、コッソリ思ってしまったのは、ここだけの話で、素人オカンの浅はかな思い過ごしでございました(恥)

近年、必要もないのに出される薬やら、掛かるか掛からないかも分からない病気の予防接種やら、過剰な医療に対して、いろいろ批判もあるようですが

人それぞれ考え方は違うだろうけど、打つ手もなく、なすすべもなく、死にゆく我が子や家族を、ただ見守るしかなかった時代から比べたら、ずっとずっと、よい時代になりましたよね。

ジャカランダを見に訪れたお寺で、『大阪の歴史』と『スペイン風邪』に触れる、不思議なご縁でした(^o^)

【ジャカランダ:関連記事】
大阪市城東区『森之宮第二団地』のジャカランダ

最後まで読んで下さりありがとうございます。 この記事が何かのお役に立てたら幸いです!
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コメントありがとうございます!

コメント

  1. 溝神かつこ

    始めまして ! ジャカランダの大木が満開を迎える頃、私は長い年月住んでいたカナリー諸島、ラパルマ島の我が家のテラスを思い浮かべています。
    そして、あの木の持つ不思議なエネルギーが懐かしくて困っている昨今手元の
    写真やURLで近くに思う折り、偶然であなたの素敵な案内と説明を読みました。大変良く調べておられますね。私も一心寺に入った時、嬉しくながめたものです。まもなくラパルマ島から、友人夫妻が来るので現地情報と
    満開の話が聞けるだろうと楽しみです。
    益々のご活躍をお祈りしています。 

    • 溝神かつこ様、はじめまして!

      こんな小さなブログを見つけてくださり、ご丁寧なコメントまで頂戴し、ありがとうございます。

      「ラパルマ島」ってどんなところだろうと思って、グーグルマップを探してみましたが、世界の狭い私など一生訪れることができない所にある島でビックリ!

      ストリートビューにして、しばしバーチャル散策を楽しみましたが、白いおうちが沢山あって、これはジャカランダの花がさぞかしよく映えるだろうな~と思いました♪

      確かにおっしゃる通り、ジャカランダは目にもあざやかなお花でいて、一方で穏やかな優しい雰囲気があり、実は私もそんなジャカランダに一目ぼれで魅了されてしまった内の一人です。

      先週5月12日に一心寺さんにお参りに行ったついでにジャカランダの木を見に行きましたが、まだ全然お花が咲く兆しがありませんでしたが、今年の開花も待ち遠しいです。

      ところで、もうすぐラパルマ島から友人ご夫妻が来られるとのこと、積もる話が沢山できそうで楽しみですね♪

      せっかく遠方から日本に足を運んで下さるご友人さま方が、よいご旅行ができますことをお祈りしています(^o^)

      このたびは、お心のこもったお優しいコメントをありがとうございました。

      もしよかったら、ぜひまた遊びに来てくださいね♪