子供と歩く大阪散歩ノート

さて、藤井寺お散歩第二弾は、雄略天皇陵。

藤井寺とその周辺は、古墳や遺跡が数多くある場所としても有名であると、前回の記事でもご紹介しました。

この地域の「百舌鳥( もず )・古市(ふるいち)古墳群」は、つい先ごろ1月19日に、『ユネスコ世界文化遺産』に推薦することが、閣議決定されたところです。

一番の有名どころは、世界三大墳墓の一つ、堺市の『仁徳天皇陵』ですが、この藤井寺・羽曳野エリアにも、『応神天皇陵』『仲哀天皇陵』など、大きな古墳が点在しています。

これらの古墳群は、来年2019年の世界文化遺産登録を目指しているそうで、 どうなるか今から楽しみです♪

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天皇陵お散歩の途中で見つけて気になったもの

いきなり話が脱線しますが、私的にかなりインパクト大だったので、先にご紹介します。

近鉄・藤井寺駅から、雄略天皇陵に向かう際、駅前ロータリーに近鉄バス乗り場があったんですが、「アマゾンFC行きバス」というのがありました。

藤井寺から近鉄八尾駅前までバスがあるというのもかなり驚きでしたが、 アマゾンのバスの時刻表にビックリ過ぎて、八尾駅行きのバスのことはどうでもよくなりましたw

で、「ほぉ~、藤井寺にアマゾンの倉庫があるのかぁ~」と思いながら通り過ぎようとした時、バスの時刻表に目が釘付けになりました。

バスの便が、朝と夜にしかないんですが、通勤バスがある会社って、こういうものなのですか?

駅前から出発するのが、朝夕便しかないだけであって、逆に、アマゾンから藤井寺駅に帰って来る便は、1時間に1便位あるというのであればいいのですが・・・

でも、どう考えても、駅からは12時間に1回しかスタッフさんが来ないのに、帰るスタッフさんがバラバラと思い思いの時間に帰ってたら、人手不足になりますものね。

なので、上り・下り両便とも、朝夕のバスしかなかったとして、1勤務あたり12時間位は毎日拘束ってことになるのではないのかな~と思って、衝撃を受けたのでしたwww

自分は、電車通勤しかしたことがないので、早退する時も残業する時も、5分~7分おきに電車が必ずあるのですが、通勤バスしか交通手段がない所は、早退したい時どうしたらいいのかな~と心配になりました。

アマゾンでのお仕事は時間との勝負で、とても忙しいと聞いたことがあるので、もしかして全員8~12時間勤務なのかな~と心配になったのですが、私の考えすぎ&大きなお世話だったらごめんなさい(笑)

雄略天皇陵(丹比高鷲原陵)をぐるり一周?

では本題の、大阪府藤井寺市にある『雄略天皇陵』について、古墳の写真や、お堀の水鳥たちの写真と共に、お散歩レビューをしたいと思います。

雄略天皇というと、歴史上では若干マイナーな天皇かもしれませんが、21代目にして初めて実在が確認される天皇と言われています。

それから、日本の歴代の天皇の中では珍しく、残虐な人だったということで有名です。

埼玉県の稲荷山古墳と、熊本県の江田船山古墳からそれぞれ、「獲加多支鹵大王(ワカタケル大王)」の銘文が入った鉄剣が出土しているのですが、このワカタケル大王が、雄略天皇だと言われています。

地図で確認してみると、さっき周回するのを諦めた仲哀天皇陵よりも、かなり小規模な天皇陵であることが分かったので、古墳の敷地沿いに歩いてみましたが、古墳ギリギリに住宅が建っていて、一周はできませんでした。

仲哀天皇陵もそうでしたが、雄略天皇陵も、住宅街のど真ん中にポコン!と存在していて、後世の人は、どうして天皇のお墓のこんなに近くにまで人の家を作ったんだろう、と不思議に思うレベルです。

(上のグーグル・マップの-マークを押して地図を縮小していくと、いくつか古墳が見えてきます。縮小した時に、右下に見えてくるのが、仲哀天皇陵と応神天皇陵です。)

ベランダに出て洗濯物を干す時、目の前が古墳なんですよ。ちょっと羨ましい気もしますwww

周りを歩いていみて感じたのですが、実在が確認されている雄略天皇のお墓よりも、実在が確認されていないご先祖様である、仁徳天皇、仲哀天皇、 応神天皇のお墓の方が大きいのも不思議な感じがしました。

当時かなり権力と勢いがあり、かつ、天皇になるために自分のお兄さんを殺したり、自分の恋敵の家に火を付けたりするような、負けず嫌いの雄略天皇が、他の天皇より小さいお墓を作るかな~と思うのです(笑)

もしかしたら、自分のお墓のことを考える前に死んでしまって、残った家臣が、生前の恨みから「デカい墓なんか絶対作ってやらねーよ!」と、あえて、ご先祖のものよりショボい墓を作ったかもしれません(飛躍しすぎた仮説w)

現代社会でも、自分のお墓を生前に作ったり、自分の葬儀の企画を自分でしたりする人に限って長生きだったりしますし(笑)、私の中では「雄略天皇は、自分のお墓の企画・デザインをする前に亡くなった」仮説が出来上がりました。

などと考えながら歩いていたら、案内板を発見しました。

そして案内板の解説文に、この日のお散歩と私の考察を全否定されるような、まさかの「この古墳は雄略天皇のお墓ではない説」がw

なんと、近年の研究では、「この古墳は、雄略天皇のお墓ではないという説もある(けれども本当の所はまだ不明)」ということが分かっているんだそうです。

なんや!
他の人のお墓かもしれんのんか~い!(笑)

下調べせずに思い付きでお散歩すると、こういうサプライズ(?)がたまにありますwww

が、雄略天皇のお墓かどうか正確なところは、今後の研究を待たないといけないようで、現状では、宮内庁の管理する『雄略天皇陵』はここですよ、ということのようです。

かくして不完全燃焼のままこの地を去ることになったのですが、この脱力感をいやしてくれたのは、帰路の途中にいた、お堀の水鳥たちとお魚たちですwww

魚や鳥を獲るのが禁止されているので、水鳥たちは人間を恐れる風でもありませんし、お魚は主クラスの大きなお魚が悠然と泳いでいました(が、水が濁っていて写真がうまく撮れませんでした、残念)。

私の視力と、ヘボいカメラでは、水鳥を視認するのが限界でしたが、お堀の向こうの陵の方には、きっと野鳥もいたはずです。

人が入る事ができない場所、かつ、お堀で隔離されているので、動物や昆虫たちだけの世界が出来上がっているのでしょうね。

そういう意味でも、古墳は大切にしたい場所だと思いました。

古墳群に興味を持ったきっかけ

元々歴史好きで、仲哀天皇や神功皇后、その子・応神天皇の辺りの歴史が大好きでしたが、古墳にはそれほど興味はありませんでした。

が、去年の春、長崎旅行からの帰りのJALの飛行機の中から、これら古墳群が点在しているのがはっきりと見えて、子供と2人で飛行機の窓に張り付きながら、歓声を上げてしまいました。

そして、鍵穴の形をしたこんもりとした緑を見て、なぜか「古墳って、かわいい♪」と思ってしまったんですw

その時写真を撮れなかったので、「上空からはこんな風に見えますよ」というイメージだけですが、よく似た風景の動画をお借りしました。

私たちが乗ったのは、セスナではなく旅客機なので、もう少し高度は高かったですが、こんな風に「コロン♪」とした古墳がいくつも見えて、楽しかったです♪

今まで何度も飛行機に乗っていますが、ここまでハッキリ古墳が見えたことがなかったので、不思議だなぁ~と思って、Youtubeで動画を探してみました。
いくつか視聴してみて気づいたのですが、羽田など関西以東発→伊丹着の飛行機から見える古墳と、九州など関西以西発→伊丹着の飛行機から見える古墳は、微妙に位置が違っていました。

九州や四国からの便だと、進行方向向かって左側の窓から古墳が見えるのですが、羽田など関東からの便だと、右側の窓から古墳が見える動画が多かったのです。

大阪市内上空に入ると、着陸ルートは一本なのですが、大阪市内に入るまでの奈良や南大阪の辺りでは、九州から大阪に向かう飛行機と、関東から大阪に向かう飛行機では、微妙に位置が違っているんだと思います。

私は、飛行機で伊丹空港に向かう時、大阪の風景が観たいので必ず進行方向左側の席をとるので、親戚の住む東北や関東から帰って来る時、今まで古墳が見えませんでした。(夜便だったので気づかなかったというのもあります)

なので、もし飛行機で大阪・伊丹空港に来られることがあったら、座っている場所によって古墳が見えたり見えなかったりしますが、たまたま見えた時は「ラッキー!」と思って、ぜひ楽しんで上空からご覧くださいね♪

以上、藤井寺お散歩レビューでした♪

●oo○ooo●  最後まで読んで下さりありがとうございます。  ●ooo○oo●
この記事が何かのお役に立てたら幸いです!

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コメントありがとうございます!

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  1. おはようございます。。

    アマゾン藤井寺FC行きの看板、おもしろいですね^^
    仮に物流センターで働く従業員さんを駅で拾うにしても、普通は自社のマイクロバスかと思うのですが、それをアマ゛ゾンさんはバス会社に委託して、そしてバス会社さんが看板を設置したということなのかと思います。。
    会社の生産性考慮すると、このほうがいいんでしょうね。。

    お墓はもしかしたら別の方のものかもしれませんけど、それにしてもさまざまな思慮をめぐらしながらの歴史探訪は、楽しいひとときだったのではないでしょうか~♪
    世界文化遺産登録・・・、どうなるのでしょうか。。

    コメありがとうございました。。
    りんママさんも、ピアノを習っていたことがあるということですね♪
    ソワソワどきどきの緊張感、未だに夢をみるというのは、それは娘にとっても、とても大きな体験に、なっているはずですよね^^ 

    • コスモさん、いつもコメント、ありがとうございます♪

      子供の時にピアノを習った体験は、娘さんにとっても、思い出深い貴重な体験として、そしてよい思い出として心に残り続けると思います♪

      私も、あんなに練習が嫌いだったのに、なぜか大人になってからまた弾きたくなって、独身の時は会社帰りに某音楽教室のチケット制ピアノ教室に通ったりしましたし、結婚して子供が生まれたら実家で子供と一緒にピアノを触ったりしました。

      昔は練習しろとよく怒られましたがw、ピアノを習わせてくれた親にはとても感謝しています。

      古墳巡りは不思議と心が落ち着くので、クセになりそうですw 皆が大切にしている場所だからか、優しくて素朴な雰囲気が漂っているんです。

      古墳とアマゾンという、古いものと新しいものが共存する不思議な街でしたが、世界文化遺産に登録されて、もっと知名度が上がって、いろんな人に知ってもらいたいな~と思います♪

  2. こんにちは!
    小学生の頃、仁徳天皇陵の写真見て「実物みてみたい」って思ってたことを思い出しました。
    セスナからの動画見てすこし満足しましたw

    • たたとあさん、いつもありがとうございます。

      古墳の実物見てみたいというお気持ち、すごく分かります。

      今回の記事を書くのにYouTubeの動画を色々探してみたのですが、ドローンを浮上させて古墳を上空から俯瞰するという動画があり、楽しくて何回も見てしまいましたw

      ユーチューブで「古墳 ドローン」と検索すると、沢山出てきますので、もしご興味がおありなら是非ご覧ください。

      私が小学生の頃は、遠く離れた場所にあるものを気軽に見ることができませんでしたが、その点今はよい時代になりましたよね・・・

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